紙谷元子 作品展 
 「名画パロディー」や「どうぶつ親子」「子供と小どうぶつ」など、
魅力溢れる個性豊かな紙谷元子の世界をお楽しみください。 
   
会期:2010年3月19日(金) ~ 3月25日(木)
会場:銀座人形館 Angel Dolls
          
ピエロのポール

ピカソ 1881 -1973
人形制作2010年 H:41cm

5月の花祭りの頃か、ピエロの白い服を着た花一杯の8才のポールである。3才と8才の作り分けを楽しんでみた。
箱根の彫刻の森美術館、ピカソ館にこの原画(1929年)を元に作られたジュマイユ(ガラスモザイク)がある。

          
画家の息子

ピカソ 1881 -1973
人形制作2009年 H:33cm

ピカソが愛情たっぷりに3才のポールを描いたポートレート。ポールに別々の道化師の服を着せて描いた3枚を、ピカソは生涯手元に置いていたという。この絵は、頭と手を丁寧に描いていて未完成であるのに親しみやすく世界の名画となっている。あどけなさと緊張を、幼いホッキョクグマで表してみた。


          
ロメーヌ・ラコー嬢の肖像

ルノワール 1841-1919
人形制作2009年 H:34cm

ルノワールが、初めてサロンに入選した年に沢山の肖像画の注文を受けて描いた、最初期の作品。気品ある少女が椅子に腰かけモデルになっている姿を、私は仔ぎつねにしたいと長年思い続けていた。
白いブラウスにタフタ地のジャンパースカート。地味な服装に赤いイヤリングと花が彩りをそえている。