紙谷元子 作品展
※ 名画パロディとこどもたち ※
名画パロディに寄せて
もう17年も前になるのだが、好きな絵を見ている時に、中の人物を動物にしたらどんな動物になるだろうと考えるのが楽しかった。面白い、作りたい、直感や遊び心も手伝って次々と描いたデッサンが、今数えて29枚ある。その中から年に一作ずつ途中休んだりしながら作ってきた。画家の気持ちになり、モデルの気持ちになり、その雰囲気を出しつつ動物の習性も出していく。パロディだからと俗っぽくならないよう、気持ちを引き締めて制作に当たる。資料を集め、材料を探し廻り、糸を染め、布を染め、柄が無ければ描いて・・・・
時空を超えて空想しながら形にしていくのはとても楽しいもの。ただ、見て下さる方に好感を持っていただけるかが問題で緊張してしまうところである。
会期:2008年11月21日(金) ~ 11月30日(日)
会場:銀座人形館 Angel Dolls
「前回の展示」
「
前々回の展示
」
紙谷さんのプロフィール
ベルタン氏の肖像
アングル 1780 - 1867
人形制作2008年 H:40cm
ベルタン氏は実業家であり政治家でもあって。アングルはこの肖像を描く際、ポーズに苦労したと伝えられている。
威厳のある姿として雄牛にしたのだが、やさしい感じになってしまった。
楽屋の踊り子
ドガ 1834 - 1917
人形制作2008年 H:40cm
ドガは多くの踊り子の絵を描いているが、これは出を待ち身支度をしている楽屋での踊り子。
落ち着いて..頑張って..兎の踊り子